高透過硝子
私たちは、硝子というと無色透明であることを思い浮かべます。
しかし、この透明のガラスもよく見ると薄い青緑色を呈しています。特に切断面を見ると良くわかります。
これは、鉄の原子の色です。硝子の原材料であるシリカの中に含まれている鉄分によるものです。
原材料を精選したり再処理をしてその鉄分を減らします。すると、極めて透明に近い硝子が出来ます。
こうして出来たのが高透過硝子なのです。また、国内では、白板とも呼ばれています。
★世界の高透過硝子
世界中で高透過硝子を製造しているメーカーはそれほど多くありません。
世界では、高透過硝子を以下のような名称で呼ばれています。
商品名 製造メーカー 生産国 備考
Claritia(クラリティア) 旭硝子株式会社 日本
Puresight(ピュアサイト) 日本板硝子株式会社 日本
Optiwhite(オプチホワイト) Pilkington(ピルキントン) 英国 (Opti:光学的 White白)
Starphire Glass(スターファイヤー) PPG(ピーピージー) 米国
DIAMANT(ディアマンテ) Saint Gobain(サンゴバン) 仏国
★新たな用途
もともと、高透過硝子は、美術館や博物館などのショーウィンドーや高級ショーケースへの使用が主な用途でした。
ところが、展示物の色彩を「ありのまま」に正しく見せるといったニーズから、ショールームなど、ビル建築の開口部に
使用されることが増えてきました。
ほとんど、無色透明の高透過硝子は、展示物の色彩をそのまま再現することができるからです。
★私たちの身近なところ(大阪)でも、高透過硝子が使われています!!
近くをお通りの際には、もっともクリアーな硝子を通して、商品の色彩をお楽しみ下さい。
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