私たちは,今日まで培ってきた技術的なノウハウを生かして,専門のスタッフが自身を持ってお見積もりから施工,
工事管理に至るまでを行なっております.
また,会社の成長は,着実な個々人の成長であることを原点とし,積極的に社内教育制度の模索や資格取得への
挑戦を行なっております.


ここでは,ガラス施工法一例をご紹介させていただきます.


板ガラスの納まり

建築に用いられる板ガラスには,さまざまな納まり(構法)があります.ここでは,それぞれの構法の概略をご紹介します

1.はめ込み構法


サッシ等の枠に設けた溝にはめ込む「はめ込み構法」は,最も一般的な構法です.

A.不定形シーリング材構法
不定形シーリング材構法には,弾性シーリング材構法とパテ止め構法があります.

(1)弾性シーリング材構法<図1参照>
弾性シーリング材構法は,金属・プラスチック・木などのU字形溝または押し縁止め溝にガラスをはめ込む場合に,弾性シーリング材を用いる構法です.
止水・排水性が高く,構内の水の滞留を許容しない場合に採用されます.

図 1

(2)パテ止め構法<図2・3参照>

パテ止め構法は,金属・木などの開放型溝などにガラスをはめ込む場合にパテを用いる構法です.
耐震性が悪いため,現在ではほとんど使用されなくなっています.

図 2 図3

B.グレイジングガスケット構法
グレイジングガスケット構法の主なものは,グレイジングチャンネル構法とグレイジングビード構法です.

(1)グレイジングチャンネル構法<図4参照>
グレイジングチャンネル構法は,金属またはプラスチックのU字形溝などにガラスをはめ込む場合に,JISA5756のグレイジングチャンネルを用いる構法です.
複層ガラスの孔明きグレイジングチャンネルなど特別なものを除いて,一般に止水・排水性が劣ります.用途としては,住宅や簡易な集合住宅などが主な対象となります.

図4

(2)グレイジングビード構法,<図5参照>
グレイジングビード構法は,金属またはプラスチックの押縁止め溝などにガラスをはめ込む場合に,JISA5756のグレイジングビードを用いる構法です.
止水・排水性はあまり高くないため,用途としては,簡易な建築物に適用が限定されます.

図5


(3)その他のグレイジングガスケット構法
その他のグレイジングガスケット構法は,スパンドレル部のカーテンウォールなど不定形シーリング材構法が採用できない部分や,通常のグレイジングチャンネル・
グレイジングビードでは要求される止水・排水性が確保できない場合に採用します.

C.構造ガスケット構法
構造ガスケット構法には,Y形ガスケット構法,H形ガスケット構法があります.
(1)Y形ガスケット構法<図6参照>
Y形ガスケット構法は,コンクリート・石などのU字形溝に,Y形の構造ガスケットを介してガラスをはめ込む構法です.
止水・排水性に劣ります.

図6


(2)H形ガスケット構法<図7参照>
H形ガスケット構法は,金属枠などに,H形のガスケットを用いてガラスをとめる構法です.止水・排水性に劣ります.

図7

2.張り付け構法
a.ねじ止め構法
b.金物止め構法
c.接着構法
d.金物・接着併用構法

3.その他の構法
a.ガラススクリーン構法
b.強化ガラススクリーン構法
c.強化ガラスドア構法
d.ガラスフェンス構法
e.防煙垂れ壁構法
f.曲げ板ガラス構法
g.SSG(ストラクチュラルシーラントグレイジング)構法
h.強化ガラスドットポイントグレージング構法


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