硝子による遮音

よくある間違い

*複層硝子

遮音性能があるように考えられているが構成硝子総厚みと同等の単板 (FL3+A6+FL3の複層硝子の時はFL6よりも 遮音性能は低い

*合わせ硝子

二枚使用した合わせ硝子と 単板同厚みの硝子との比較をすると 1500Hz
より高 い音の部分は合わせ硝子の中間膜の性能で合わせ硝子の方が遮音性能は若干良い。
普通はほぼ同等と考えてよい。

*二重窓による遮音性能

硝子を二枚使って遮音性能を高めようとする時は 異なる厚みの硝子に構成するのが望ましい。
そして窓空間は100ミリ以上あけるのが望ましい。
設計上どのような遮音性能を必要とするかによるが 詳しくは日本板硝子の 総合 カタログを参考
又はNSG環境アメニティーに問い合わせるのが良い。

ホン dB(デシベル)の話 dB(A) 基準音圧との常用対数の20倍を音圧レベルという。
基準音圧:1000Hzの人間の最小可聴値 2000μbar
ホン10ホン 可聴限界
   20ホン 時計の音
   30ホン 夜の郊外の住宅地
   40ホン 静かな標準家庭
   50ホン 静かな事務所
   60ホン 普通の事務所
   70ホン 市内道路
   80ホン 騒音の多い工場
   90ホン ラッシュ アワー時の道路(3m)
  100ホン リベット打ち(0.9m)

概念としては上記の内容が一例です

でも 二人三人で話している話し声は 80ホンぐらいあります。

人は自分に必要な音は やかましく感じないものなのです。

ついでにdB(なんでか普通はBは大文字)デシベルの話

音響 又は電気関係の利得 減衰の比率表す単位

基本的には 常用対数比率

常用対数学校時代にちょっと習ったが 何の事かわからへん が普通

a=>基準値 b=>目的値

log(b/a)のような使い方をする b/a => 10, 100, 1000 の時

log 10=1 log 100=2 log 1000=3 10xのx乗のxの値になる(常用対の時)

音響関係は 20log(b/a) の式を使う (音圧レベルの時)

したがって b/aが 10倍になったら 20dB

b/a 100倍になったら 40dB

b/a 1000倍になったら 60dB

遮音性能 透過損失は 10log(b/a) の式を使う

b/a 1/10 で 10dB log1/10= -1 log1/100= -2・・・

b/a 1/100 で    20dB 

b/a 1/1000で 30dB

なんで 10log と 20log との説明はエネルギーの計算方法の問題です この様に常用対数で表すのに ひと

つ理由があります。

人間の感覚は 10倍になってやっと2倍ほどに感じるので この様な表現の方が合っているようです。