パイロストップ

Pyrostop

従来の防火ガラスは、建物の延焼などを防ぐことを主な目的にしています。

しかし、このパイロストップは、人間の生命を火災から護ろうといった目的で、開発されたものです。

大切な人の命を、火災時の高熱から護ることが出来れば、そして通常時には、外光を取り入れ自然と共に、その様な願いからです。

左図の様に、5枚の3mm厚のガラスで珪酸ソーダーのフィルムを挟み込んだ構造になっています。

ここにも、高度な技術が使われています。

高透過板硝子を使用していますので、普通のフロートの3mm厚のガラスでは、可視光線透過率よりも明るいガラスになっている。

そして一端火災が発生しますと、この珪酸ソーダの膜が、大きく発泡しまして、火災に寄る熱を透過ささない仕組みになっています。

高性能防火ガラス
万一の火災時に、ガラス面が120℃を超すとけい酸ソーダ層
が発泡して火炎や煙のみでなく輻射熱も遮断するため、
900〜1000℃の火炎で加熱されても、裏面のガラス面は石
数十度以下に1時間も保持されます。
このため隣接した部屋や避難通路は50℃を超えませんので
避難を容易にします。また可燃物があっても着火が防げます。


ワイヤレスの大開口スクリーン
網のないクリアな視界がえられる大開口の甲種防火戸が可能
です。


すぐれた透明感
パイロストッブは高透過板ガラスで構成してじ、ますので、
すぐれた透明性を有しています。


安全ガラス
多層合わせガラスなので、火災時のみでなく日常の人体衝
突や地震などで万一破損した場合でも、大きな破片が飛び
散らない安全ガラスです。


防音性能
多層合わせガラスなので防音性能にすぐれています。


■仕様
厚さ(mm) 21mm(高透過ガラス3mm 5枚)

        珪酸ソーダ発泡層 4層
寸法(mm) 最大寸法H2255×W1500
最小寸法      200×300
※製造寸法は最大3000mmX1900mm程度まで可能です。

    上記最大寸法(現状認定寸法)を超える場合はご相談ください。

用途


甲種防火戸(個別認定)用ガラスとして
特に各種ビル建築のパーティションなどに適しています。


重要物展示のガラススクリーンとして
美術館・博物館・その他重要物をほぼそのままの色で展
示することが可能で、さらに万一火災の際には展示物を
輻射熱から守ります。


※甲種防火戸個別認定
ガラス単独ではなくサッシや枠と一体で個々に認定されますので、認
定された仕様をご確認の上、ご使用ください。また、新たに認定を取
得される場合は事前にご相談ください。


■ご注意
@パイロストップは平板のみです。また、切断が困難ですのでご使用に
なる寸法でご発注ください。


A通常の板ガラスと区別するために、コーナー1ケ所に所定のマークが
表示されています。


Bパイロストップは特殊合わせガラスなので屋内のみでご使用ください。
・ガラスの使用場所の温度が40℃を超えないようにご配盧ください。
・太陽光が直接あたる場合など、紫外線カットが必要ですので、事前
にご相談ください。


Cパイロストップには全周金属テープがまいてありますが、運搬や施工
にはご注意ください。またテープは剥がずにそのまま施工してください。