【専門的な用語・表現の解説】
- 【眼疲労】
- 目に直接受ける疲労の事。まぶし過ぎる、暗すぎる、コントラストがないので
はっきり見にくい、チラチラする、キラキラする、長時間の作業を続けたのでと
いった原因から、眼が充血する、目やにがひどい、目の底(奥)が痛い、けいれ
んする、まぶしくて目が明けられない、眼が霞む、視力の低下などがあげられる
。
【眼精疲労】
- 眼の疲労に影響されて引き起こす様々な疲労症状の事。眼の疲労が原因の一つ
となって起こる首筋の痛み、肩の凝り、背筋の痛み、頭痛、歯の痛み、精神神経
症状など広い範囲に及んでいる。(注:眼疲労と眼精疲労との違いに注意する事
)
【ノンフリッカー効果】
- フリッカーとは、チラツキの現象をいいますからチラツキ防止効果のこと。V
DTにおけるノンフリッカー効果は、画面の文字類そのもののチラツキ現象防止
効果と解釈していい。
- 【フリッカー値の測定】
- ヒトの疲労の度合を見るのに用いられる一つの手法で、固定した光源と目の間
に光をさえぎる物を差し入れ、この物を回転させると、その回転速度の変化に従
って、チラチラ見えていた光の状態が、連続して見えるようになる。このチラチ
ラと連続に見える分岐点をチェックする事によってフリッカー値による疲労の測
定をする事。
- 【コントラスト効果】
- 明暗の度合が明確である事。白黒がクッキリ区別出来て見易い事を言います。
ここでは画面がハッキリ見えるようにしてあるという事。
- 【ノン光滲現象効果】
- カメラのフィルムに相当する目の網膜での光のにじみによって、実際の大きさ
が変わって見える現象の事。純白の紙を円形に切って型紙にし、それを黒を地色
とした広い紙の上に乗せると白の型紙が実際の寸法よりも大きく見えるといった
ような現象をいい、この現象を押さえる効果のこと。
【適正分光分布効果】
- 可視光線の中の、それぞれの色の特性を変えないで見せている効果のこと。つ
まり全体の色に影響を与えないで均等、平均的に光の量を調節している光学的処
理効果の事。この効果が無いと青が黄色に見えたりする。
- 【ノン色覚変化効果】
- マッカロー現象といわれ、色が違って見える現象を抑える効果のこと。例えば
緑色そのものを長く見た後、黒いバック地に段階的な幅で白い線のマスを描くと
、その白い線がピンクに見えてしまう。その線の幅によって色覚変化の度合が分
かる。つまりこうした色覚変化の防止効果をいう。
- 【ノン明視度低下効果】
- 見易さを保つ効果のこと。人間の目と見ている物の間に、物を置くと見易さを
妨害する。曇り硝子を置くとボンヤリ霞んだり歪みなどで、その物が見えなくな
る。透明で光学的に高品質のガラスは、中間に置いても見えかたを阻害しない。
つまり見えかたを保全する効果のこと。
- 【グレア防止効果】
- 目にギラギラするまぶしさを防止する効果のこと。
近紫外線赤外線カット効果ノン反射効果 いわゆる人間の目に有害な光線をカ
ットする効果のこと。一般的には鏡現象(反射)を防止する効果のこと。VDT
の画面に自分の姿が写っていたり、周囲の背景が写ったりするのは反射率が高い
ために起こる鏡現象で、反射率を抑える事で、この現象は軽減する。
- 【対比視力】
- 特殊な視力表で対比視力表といわれ、この表で目の測定をした視力の事。通常
の視力表に使われている、輪の切れ目の位置を読み取る方式のランドルトのリン
グを使い、白地に黒を使って濃い部分から次第に薄い方へ段階をつけてある視力
表。コントラストの強いところから段々により薄くなり、ほとんどコントラスト
の無い状態までを読み取っていく事により、目の疲労を測定するのにも使われる
視力表。
- 【遠近調節時間の測定】
- ヒトの目は、精巧なレンズの働きをする。無調整で見る遠景から最大限に調節
をして見る最短距離の場合、目の働きは、全くカメラと同じで、レンズを伸ばし
たり縮めたりという作業を伴う。ヒトの目では、水晶体を使って同じ効果を出す
ように、目の調節運動をする。遠近を見分ける目の調節運動、その能力を時間で
測定して、眼の機能の状態をみるのが遠近調節時間の測定である。
- 【調節近点距離】
- 眼は、見ようとする物の遠近によって、水晶体を操作(意識的あるいは無意識
かつ、迅速、連続的に)して調整する。最も近距離の物を見るためには水晶体を
厚くして見る。この最大限に水晶体を厚くしてはっきり見える至近距離を調節近
点距離という。「アイセフティ」の有効性理想的なバランス効果をはっきします
。